成金万十の日記

IT底辺下請けの日記

大規模なエンタープライズ系開発に従事するのは危険

今までは午前1時前に帰宅できる日がほとんどない状態を何年も続けていた。

下手すりゃ2日以上連続稼働。

(そんな状況で新しくORマッパー作ったり、反対を押し切ってデータ連携用のドメインフレームワークを作ったりしたのが、唯一の楽しい思い出)

最近はようやく早く帰れるようになった。

幸か不幸か、大規模金融系開発の末端という仕事のおかげで。

4次請けぐらいか。弊社の仕事ではマシな方か。

そんな訳でいくらか時間ができたので、時々IT系の勉強会に顔を出すことがある。

いわゆるディジタル系という、ゲーム開発などに従事する人たちが多く参加している。

自分はエンタープライズ系の下請けとして開発に従事することが多いが、彼我の違いに驚いている。

スキル・スピード感、想像以上に何もかも違う。

スキル面でいえば、エンタープライズではごく基本的なUNIXコマンドも知らない人がシェルを組んでいたり(ゼロからではなく、ありものの改修だが)、その元々のシェルも稚拙であれば、クライアントサイドのプログラムも酷いものだ。

多分、実装スキルの低い人達が設計し、それをやはり実装スキルの低い人達が作ってきたのだろう。

開発プロセスも非常にヘビーで、スピード感はない。

(「それを解決してくれ!」というオファーがあれば解決するのだが、残念ながら

 せいぜい開発標準策定ぐらいしかオファーはない。もっと根本的な話なんだが)

インターネットにアクセスもできないので、必要な技術情報も入手できない。

仕方なく自宅で無料版を入れて検証したり、面倒で仕方ない。

こういう環境で2年も過ごせば、まったく使い物にならなくなると恐れている。

そんな訳で元々大したことのないスキルがさらに退化していくと恐れている。

だから少しでも勉強しようと思っている今日この頃である。